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食べたハナからカロリー燃焼

痩せたい。 太りたくない。 でも食事を制限するのはつらい。 そりゃそうじゃのう。痩せるために人生が楽しくなくなってしまっては本末転倒。食事ぐらいシアワセな気持ちでしたいものじゃ。

そこで、食べたハナからそのカロリーを消費してしまう秘伝をお伝えしよう。それは
「DIT」を最大限に活用することじゃ。

「DIT」とは 「食事誘導性熱産生」(Diet Induced Thermogenesis)の略で、簡単に言えば、食事をするとその刺激で体が温まり、エネルギーの消費量が増える現象なのじゃよ。

つまり食べていながら、摂取したカロリーの一部を効果的に燃やしていると言える。これが上手にできる人はなぜか食べても太らず、逆にDITの低い人は食べればすぐ太る、というわけじゃ。

DITを高くする秘訣は3つある。

其の一:(食事の時間)
朝食をきちんと食べよ。寝る前に食うな。

人間のカラダの中には、「時計遺伝子」というたんぱくがあって、これが1日のリズムをコントロールしておる。睡眠のリズムだけではない。体温、血圧、脈拍、発汗、尿の量、消化器の活動などすべて、一日中一定ではなくこのリズムにしたがって変動しておるのじゃ。

話はそれるが、海外旅行などで時差ボケになったことのある人ならご経験じゃろうが、夜よく眠れないだけではなく、「現地の食事の時間には食欲がなく、変な時間に猛烈空腹を感じる」「夜中に何度もトイレに起きる」など、体中のさまざまなリズムがずれてしまっていることを実感するじゃろ?

体温を上昇させる熱代謝は、午前中が一番高く、午後に向かって低下、深夜が一番低い。

朝食と昼食はDITが高いが、夕食、特に夜食はDITが低いのじゃ。 じゃから、1日の摂取カロリーのバランスを、DITの高い朝と昼に配分することで、シアワセにおなか一杯食べても太らない生活も夢ではないのじゃよ。

其の二: (食事の内容)
脂質を減らし、根菜を食べよ。

主栄養素のうち、たんぱく質が最もDITが高く、ついで炭水化物、脂質が一番低い。
という事は、良質のたんぱくと炭水化物で構成された食事にすることでDITを効果的に高める事ができる。

また、マクロビオティックの視点から言えば、体をあたためる食品と冷やす食品がある。 DITを高めたいなら当然、体をあたためる食品をとる事が重要じゃ。

多少例外はあるが「地面の下で育つ野菜」「寒い時期に出回る野菜」がカラダを温める。おすすめは・・・

大根
たまねぎ
根深(白くて太いところが多い)ねぎ
レンコン
ごぼう
にんじん
かぼちゃ
山芋

調味料、香辛料で良いのは
唐辛子
ショウガ
味噌
にんにく

逆にカラダを冷やすものの代表が、夏野菜じゃ。
トマト、レタス、キュウリ。
本来夏野菜が収穫されるはずもない時期に、ダイエットのつもりで生野菜サラダばっかり食っておると代謝が下がってしまって逆効果なのじゃよ。

其の三: (食事の環境)
「わくわく」する食事を心がけよ。

実はDITは、セロトニンドーパミンなどの脳内快感物質と密接に関係しておるのじゃ。そして、これらの物質を最大限に活用するには、そのための「段取り」が大切なのじゃ。

1. 外食なら、おいしいと評判のレストランを本やネットで調べたり、写真のたくさん掲載されているグルメ本を見たり、自宅でなら料理のレシピを自分で工夫したりして、「きっとこれはおいしいだろう」と期待をたかめる。

2. 実際に食事を前にして「うわぁおいしそう~」っと思う。

3. 口に入れて「んんん~おいし~い」と感じる。

4. その気分を一緒に食事をしている人に伝える
以上の手順をちゃんと踏むことで、脳内快感物質がどばっと出るのじゃ。

脳内快感物質は食欲も制御しておるから、実際には少ないカロリーでもシアワセな満腹感に満たされ、しかもDITが高まってカラダがあたたかくなり、エネルギーの消費が増加してハッピーなことばかりじゃよ。

一緒に居て楽しい人と明るいことを話しながら食事をするのが、実はダイエットにも一番効果的なんじゃよ。

悩み事に思いをめぐらせながらの食事、ヤなやつとのお付き合いもしくはヤなやつを愚痴りながらの食事は良くない。(まぁヤな奴を愚痴ることで脳内快感物質が余計にでる人もおるかもしらんが・・・)ストレス過食、ストレス太りには科学的理由があるのじゃ。心しておくがよい。


2006-04-25 13:19  nice!(12)  コメント(3)  トラックバック(5) 
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コメント 3

yuki-o

はじめまして、仙人のDITを最大限に活用することはわかりました。
秘訣其の三で「ワクワクする食事」では料理の段取りから始まって楽しい会話をすることで脳内快感物質がでて食欲も制御されるのですね。1人で食事をすることが多いのですが、その場合はどうすればいいのでしょうか。(夫は残業で帰りが遅く、待ってられません(^^; それからテーブルセッティングとか見かけも重要ということですかね。質問ばかりですみません・・・
by yuki-o (2006-05-04 02:38) 

仙人ムラカミ

そのとおり。 テーブルセッティングや盛り付け、食器の選択は非常に大切な要素じゃよ。 逆に言えば、手を抜こうと思えばいくらでも手を抜けるところに、ちょいとこだわりを入れるのがポイントじゃ。

煮物やおひたしを盛り付けるとき、プロは「天盛り」と言って削り節やしょうがの細切りなどをちょいと載せるじゃろ? そういう見栄えのワザや、炒め物の時、火の通る時間を読んで材料ごとに時間差をつけ、すべての素材を色よくしゃっきり作るワザを料理本などからパクって、一人の食事でもいろいろ工夫してみるがよい。

それでじゃ。 ご主人は帰宅されてから食事をされるのかの?
その時例えば冷奴一品、味噌汁一杯であっても、遅く帰ったご主人に出す時、そのワザを試してみるのじゃ。

(ただしお付き合いで2度目の食事をしてしまわんようにな)

極論すれば、どんな所作一つ、たとえばコップの水一杯を出すのにも、おいしく楽しく魅せるワザがあるのじゃ。 よいか、脳内快感物質が一番長続きするのは、ひとを喜ばせた時なのじゃよ。
(ちなみに、快感物質が出るには出るが短時間で消えてしまうのが、金儲けじゃ。 きりがないんじゃよ・・・。)
by 仙人ムラカミ (2006-05-08 09:30) 

ダイエット.jp

相方から良く「美味しい」と言いながら食べると体に良いんだよ
と言われてましたが、DIT反応に関わってくることだったんでしょうね
楽しく食べられる食事が健康にも深く関わってくることが勉強になりますね
by ダイエット.jp (2006-10-29 22:08) 

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