ひと手間を惜しむな [ダイエット]
ダイエットは基本的には簡単な算数じゃ。
摂取カロリーの合計 < 消費カロリーの合計
ならば痩せていくし、逆なら太る。 それだけのことじゃ。
じゃが、一方でそう簡単には行かない側面もある。人間のカラダのことじゃから、精神的な面が多分に影響する。
「食べたハナからカロリー燃焼」で、食事誘導性熱産生(DIT)を最大限に活用する極意として
「其の三:わくわくする食事を心がけよ」
と書いたのを覚えておるかの。
同じように満腹するまで食べたとしても、どんな気分で食事をするかによって、事実太ることもあれば、そうでないこともあるのじゃよ。
ストレスにさらされていると、
・ 満腹感を感じるしくみがうまく働かないので過食になりやすい
・ 同じ摂取カロリーでも体脂肪として蓄積されやすい
・ 代謝が低下してカロリーを消費しにくい
等、太る悪条件がそろってしまうのじゃ。
さて、今日のテーマは、
「わくわくする食事のしたく」
じゃ。
同じカロリーのものを食べるにしても、口に入れるまでの過程によって、それが太る原因になることもあるし、太らない食事にすることもできるのじゃよ。
助平な言い方をお許しいただければ、ようするに
「前戯の手抜きをするな」
ということじゃな。
食事の支度、盛り付け、薬味の準備などに工夫しているその時間、あなたの脳の中では、「これで食事がもっとおいしくなる」という期待感が自然に高まっておる。しかし実際にそれを口に入れるまでは、本当においしいかどうかはわからない。この「もどかしさ」が大事なのじゃ。
↓
2. どうかな? どうかな? (パクッ!)
↓
3. キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ッ!!
これで脳内快感物質でまくり、ストレス一発解消、というワケじゃ。
仙人のわしから見ると、現代人は何につけ安直に手に入れることばかり求めすぎておる。実に残念なことじゃ。何かを達成する前にまず「もどかしさ」を体験することで、最後に快感とともに報酬を手にする事ができるのじゃよ。
安易にレトルト食品、菓子パン、コンビニ惣菜、カップめんなどインスタント系の食事ばかりしておると、この快感回路を使う機会がなくなってしまう。
朝は時間がない、夜は疲れて帰ってきて、少しでも簡単に済ませたい。その気持ちはよ~くわかる。じゃがそこであえてひと手間を惜しまずに、ちょこっとでも準備に手をかけることで、この脳内快感回路を活かす事ができ、満腹するまで食べても太らない生活ができるのじゃよ。
なに、簡単なことじゃ。たとえば・・・
・ 冷奴にチューブのショウガを使わずに、ちゃんとおろして使う
・ レトルトのカレーを作るとき、温めている間にシシトウ1、2本を軽くカレー粉で炒め、それをご飯に載せてからカレーをかける
・ 菓子パンやサンドイッチも時にはトースターであぶってみる
・ 惣菜はちゃんとした器に盛りつけて食べる
そんな些細なことでよいのじゃ。ファーストフードは全面的にいかん、と言っているわけではない。ファーストフードも、スローにする工夫次第なのじゃよ。
共通テーマ:健康
コメント 0